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スポーツバイク・ハイロード

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バイクシューズの選び方(3)

作成2008/01/08
小更新2008/01/12

第3章 サイズ合わせ〜基本編

気になるモデルが絞り込めたら今度は実際に足に合わせて見ます。必ず最低2サイズは履いてみましょう。最初ので「ぴったり」と思っても実は二足目のほうがもっと良かった、という例はよくあります。
※当店ハイロードでは靴の種類は残念ながらあまりありませんが、お勧めモデルに関しては問屋さんで通常持たないサイズも含め極力全サイズの在庫を心がけています。

【靴の履き方】

足を入れたら、かかとで床を「とんとん」と叩いて足がかかとのほうに寄って落ち着くようにします。これは最近シマノが推奨している方法です。ただし店員さんにあらかじめ断ってからしましょう。

必ず両足とも靴を履き、自分で快適かなと感じる程度にクロージャーを締め付けて、以下の三点を確認します。


【第1点】
足の親指側面(ツメの横あたり)から小指側面(同じくツメの横あたり)に至るつま先部分の先端が靴のなかであたっていないか?

ここがあたっていると、サイクリング中の足の動きであたっている部分がすれたり鬱血して痛くなることが大変多いです。

2008年のシマノのシューズラインナップには複数の足型(ラスト)が採用されていますが(販売店用マニュアルB56ページ)、その中に「ボリュームタイプ」という新しい形状が紹介されています。これはまさに靴のつま先部分に余裕を持たせたタイプです。

昔(20年以上前)は、力が逃げる感じを防ぐために指が窮屈なくらい小さめの靴を無理矢理履くようなフィッティングが良しとされていました。しかし、足指が自由に動くことで足の感覚や機能が正しく働くこと、足指を動かすことによる体の他の部分への影響(例:足遮反射など)などを考えると、むしろ指の動く余地があったほうが良いと自分は思います。また靴の構造も昔とは全く変化し、靴全体を窮屈にしなくとも強力なクロージャーで足をしっかりと包み込んで力を逃がさないようになっています。


【第2点】
歩き回ってみて、靴のなかでかかとが浮いてくる感じがしないか?

かかとが浮いてくる感じが強いようならその靴が大きいか、かかとのはいる部分(ヒールカップ)がかかとの骨にたいして大きすぎるということになり、いずれにしても靴が合っているとはいえない状態になります。

底が硬いのでスニーカーのようなわけにはいきませんが、うまくあったシューズだとこの浮わつく感じはだいぶ押さえられます。


【第3点】
片足で立ってその足に体重をかけていったときに、親指側面または小指側面が圧迫される感じが強くないか?

人間の足はロボットとは違い、変形しつつ荷重を支えたりペダルを蹴って力を伝えたりしていますので、足に上から荷重がかかると足指の付け根が扇状に広がって足の幅が大きくなります。上記の片足立ちで靴側面からの圧迫が不快になるようなら、自転車で走るうちに足が痛くなる可能性があります。


この3点でチェックしていきますが、人間の足のかたちというのは千差万別で、できあいの靴であつらえのようにぴったりということは残念ながらめったにありません。(そこでインソールなどのより進んだサービスが必要になるのですが、それは次の章で紹介します。)

今のところは、「二つのサイズのうちでどちらがいいか」と迷ったら、大きめを選んだ方がいい、と覚えておいてください。小さめだとスレや鬱血といった不都合がおきやすいだけでなくその改善が難しいのです(バイクシューズは化繊や合成皮革でできているものがほとんどですので、革靴と違い「伸ばしてあわせる」という方法が採れないため)。

逆にやや大きめであれば厚めの靴下やインソールといった工夫で快適なフィッティングを得ることができる可能性が大きくなります。

さらに「裏技」のようになりますが、あらかじめ使いたいインソールが決まっていればそのインソールの厚さを計算に入れて靴のサイズを決める方がよいことになります。たとえば気に入っていて今使っているインソールがあるのならばそれをショップに持参して靴の中に入れさせてもらってサイズ合わせをすることもできます。このときインソールは掃除して持って行かないと恥ずかしいですよ。

※当店ではインソール整形も自前でしていますから、使いたいインソールがあればその分の厚みを加味してサイズをあわせることは容易です。

また、ヨーロッパのブランドなどモデルによっては足幅であわせるとかなりつま先が余るということもありますが、この場合自分はそれでかまわないと思っています。かかとがぶかぶかしたり、明らかに靴の甲が高くて足が靴のなかで遊んでいるという場合をのぞいてはサイズの余裕は問題が少ないと思います。


靴を合わせてみるときに他にも気を付けたいところとして、

○ソールの反り形状が足の裏にしっくり来るか?
○足首の周りで靴がすれないか(とくにくるぶしの下)?
○特定の縫い目がすれるような感覚がないか?

というような点があります。これらはいずれも乗っていると不快感をひきおこす可能性があります。

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