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スポーツバイク・ハイロード

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「明治神宮外苑学生自転車クリテリウム大会」
応援・観戦してきました!

作成2008/02/12
更新2008/02/15リンク追加

★★更新追加★★
お客さんが作ってくださった、当日のすばらしい動画記録をぜひご覧ください!(外部リンク、YouTubeです。別ウィンドウで開きます。)

2月11日は、店を臨時休業にして学生レースの応援と観戦に出かけてきました。大迫力で楽しい一日でした。お客さん達に呼びかけて一緒に見ていたのですが、自分たちとは別の所でも何人ものお客さんが観戦されていたようでした。学生達を応援してくださってありがとうございました。



<「明治神宮学生クリテリウム」ってどういうレースなの?>

日本学生自転車競技連盟(学連)の公式レースで、全国の大学生が練習の成果と力を競うレースです。

※学連とは加盟する各大学所属の自転車競技者が登録・参加することの出来る団体で、戦後の日本アマチュア自転車競技界をリードしてきた団体の一つ。選手の多くは学生で、勉学の傍ら日頃練習を重ねて競技会で成果を競う。1980年代まではオリンピック代表選手の大半を占めるほどの選手レベルを有し、現在もそのレベルは依然高い。

都心圏の学連公式レースとしては1950年代に皇居周回で大学対抗レースが行われて以来半世紀ぶりであった昨年の第1回神宮外苑クリテリウムに引き続いて2回目のレース。昨年の大会は都心でのクリテリウム形式のレースとしては史上初だったそうです(大会名誉会長橋本聖子氏の挨拶より)。

神宮外苑という一般市民の耳目に近いところで本格的なロードレースが開催されることで選手達には良い励みとなると同時に、本物の自転車レースの興奮と魅力を広く一般に知ってもらう良い機会となりました。また日本のスポーツ振興の中心の一つである神宮外苑を利用したロードレース開催は自転車競技の人気向上と興隆を象徴しています。

さらに今回は特別ゲストとしてツールドフランス5勝をはじめそうそうたる戦績を誇るフランスの元スーパースター選手、ベルナール・イノー氏が登場。ファンの声援に応えつつオープンライド及びマスターズ・クリテリウム種目で実際に走る雄姿を披露しました。

(50歳代にさしかかった往年の大スター、ベルナール・イノー氏。フランスで開催されている平和祈念レースのジャージーを着用している。)

(スタート=ゴール地点と、イノー氏の雄姿)


<クリテリウムとは?>

大会パンフレットの解説によれば「1周800mから10kmまでの都市部周回路を用いて行われるロードレース」とされます。1周が短いので会場をコンパクトに設営でき観戦しやすく運営も比較的容易(今回は全長1,5km)、周回数が多くなるので観客の前を選手が何度も通過するので観戦が楽しい(今回最速のグループ1のレースでは約2分半ごとに選手が通過)、等の長所があります。

今回のレースでは特別ルールとして2周おきにスタート・ゴール地点を通過する順位に応じて上位選手にポイントを与え、これらの獲得ポイントと最終着順とを合わせて選手の優劣を判定する制度が設けられていました。これはレース途中の走りを活性化させ中だるみを抑制する狙いがあります。


<独特のレース戦術があるのです!>

 レースの特徴としては、コースに多数設けられるコーナーが勝負所となります。

というのは、集団で走行する選手達がコーナーにさしかかるとき、先頭が減速すると最後尾の選手まで同じタイミングで減速しなければならず、後続選手達はいわば渋滞に巻き込まれた形になります。そのためコーナーを抜けたあとで先頭に再び追いつくには集団の後方にいた選手ほど多大の労力を要するのです。

従ってレース戦術としては(終始先頭に立ち続けるのは風の抵抗で消耗するので困難ですが)なるべく集団前方に位置し続けることでコーナーでの減速・再加速の消耗を押さえることで有利に走ることができます。また逆に自分が先頭に立ちコーナーの立ち上がりでダッシュをかけることで集団後方の選手達を消耗させふるいにかけることもできます。

このような個々の選手が受ける影響に加え、チーム単位で闘われている近代ロードレースでは、エース選手を集団の良い位置で温存しながらアシスト選手が先頭にたってダッシュし後方集団をふるいにかける、といったチームプレーも見られます。今回もいくつかの大学で組織だったチームプレーが見られました。


<レース模様>

筆者の出身校、東京大学チームの動きを中心にレースの模様を概括します。今回筆者はコース南側の銀杏並木の北端、オーバルコースから折り返しの銀杏並木に入るあたりで主に観戦していました。ここはスタート・ゴール地点からはちょっと離れていますがPAの実況放送はちゃんと聞こえるし、折り返しを走る選手を2度見られるし、日差しがぽかぽか暖かいし、となかなか良い陣取りだったと思います。

1)オープンライド 5周7,5km
我が校の最新版ユニフォームを着用した大先輩方(元東京オリンピック強化指定選手!含む)が多数出走、我が校は意気が上がりました。

2)マスターズ・クリテリウム 8周12km
30歳以上の登録選手が自由に参加できるクラスのエキジビジョンレースで、どちらかというとイノー氏と一緒に走れるのが目玉だったようなのですが、最高の舞台と観客の声援に選手は大ハッスル、最後は熱いバトルで勝敗が決した模様です。知人が表彰台に上がることができ、満足!

3)男子大学生グループ3 10周15km
ここからが学生のレースとなります。運営上各大学からの出走者総数及び一レースの出走者が制限され、グループ1が各校の主力級選手、逆にグループ3はもっとも力量の低いと思われるグレードというかたちで編成されました。我が校は4人出走したものの不運にも2名が軽い事故のため遅れ、レース展開に絡むことはできませんでした。

4)女子(大学生及びオープン参加登録選手)12周18km
女子レースは学生だけでなく一般の選手も走るレースとなりました。さすがに男子の上級グループとは集団の速度が違いますがそれでも迫力たっぷりでした。途中の展開でオープン参加の選手(チームVOLCAなど)が積極的に走っていたのが印象に残りました。我が校からの参加者H選手は1周目終了直前に軽い事故に遭い、1週回遅れての再走行(ニュートラライゼーション)となったのですが、最後までガッツある走りを見せてくれました。

5)男子大学生グループ2 12周18km
このあたりからレースはぐっと迫力が増してきます。我が校からは4人が出走、ヒルクライムが得意なH選手、12月のレースでパワーあるアシストワークを見せたI選手など注目のグループだったのですが、I選手は惜しくも最終周で足がつってしまったらしく、残念でした。でも途中周回ではガッツある走りで魅せてくれました。

6)男子大学生グループ1 20周30km
各校の主力級がそろうこのグループはさらに大迫力!コーナー内側の柵やロードコーンをそれこそ肩が触れんばかりの近さですり抜けてきます。その速度は推定時速40km/h台後半、もはやスクーターバイクよりも速いくらいの速度です。

レース展開は日本大学・法政大学といった強豪校のチームプレーと各大学選手の様子見アタックの応酬でめまぐるしく先頭集団の走りが変わりますが、クリテリウム独特の大きな速度変化(ブレーキ&ダッシュ)にだんだんと選手が振り落とされてゆきます。我が校の選手も2名この揺さぶりに力尽きました。もっとも強力なN選手は後半3
/1くらいまで見事なまでの「死んだふり」作戦をみせ、そのあと位置取りも含めよい動きを見せていたのですが、なんと最後から2番目のダッシュポイント、最終周回の銀杏並木の折り返しコーナーでビンディングペダルが外れ、ダッシュのタイミングをつかめずに集団から遅れてそのままゴールとなってしまいました。本人も口がきけないほど悔しかったと思いますが、見ているこちらも「惜しかった」!。


<終わりに>

レースのあとは南青山にある潟Vマノのショールーム「OVE」で閉会パーティなども行われた模様です。

今回のレースは目前を選手が何回も通過するため、飽きずに最後まで楽しめました。今回のように天候がうららかならば、これは絶好の休日の過ごし方といえそうです。ワインボトルとフランスパンでも携えてピクニック気分で観戦、なんていうのも楽しそうですね!

来年も開催されるようなら自分はまた行きたいと思います。そのときはぜひご一緒しませんか?

●応援してください!東京大学自転車部競技班ホームページ(外部リンク)

●学生のレース動画を掲載しているホームページ「テレビィー」(外部リンク)

●今回の主催団体、日本学生自転車競技連盟ホームページ(外部リンク)



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