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「今日の新入荷4点&注目オイルインプレ」

作成2011/02/14

今回もネタ満載しすぎでお送りします!春はもうすぐ、皆さん準備はいかがですか?

目次


1)かわいい外見の高機能ペダル、クランクブラザーズ・キャンディ

クランクブラザーズ・キャンディ1 ¥6930税込
カラー 写真のブラックのみ ロードおよびMTB用ペダル 262g
より足首をひねらないと外れない、20度解放モード選択可能

泥はけが良く、泥土でのペダル脱着性能に注目されてシクロクロス競技で最近活躍しているシステムのペダルの最新型です。当店でこのペダルに着目したのは、最新「マイクロプラットフォーム」コンセプトにより足裏を幅広く支える構造が足元の安定性を飛躍的に高め、ロード専用ペダルに匹敵する効率の良いペダリングを実現してくれるかも知れない、と期待したのです。

結論からいうと好き嫌いのやや分かれるシステムだと思います(とくに現在シマノSPD−SLやLOOKのケオMAXなどかっちりしていて足裏の幅が広いペダルを愛用している方にとって)。しかし、下に書くように「特定のニーズのある人にとってはそれこそ最高のペダルシステムになりうる」と思います。
 今までのペダルシステムに満足できていない方、是非試してみませんか?当店ハイロードにはテスト用ペダル&シューズ(シマノ製サイズ41)を常設してお待ちしています。


Crank Brothers Candy 1 ペダル インプレッション クリートは通常の15度リリース設定。インドアトレーナーおよび屋外走行(ロードバイク)で感触を確かめた。

  1. 踏み面の幅がきわめて広く、期待通り足裏のロール方向(内反・外反方向)への安定性が高い。これは最高のロードペダルに勝るとも劣らない。 足裏の傾き(カント)調整が必要な人はこれをきちんとするとさらにメリットがはっきりすると思う(従来のSPDなどMTB用ペダルシステムでは、ペダルのガタが大きくてカント調整の要否が感じにくいケースが多かった)
  2. クリート保持バネ力が弱めで調整機構がない。そのためはめた状態のままかかとが容易に左右に動く。これは「膝にストレスがない」と感じる人と「足元が不安定」と感じる人両方がいるであろう。Time社のペダルとよく似た感覚。ただしTimeよりも飛躍的に左右への安定性が高い。
  3. ステップアウトはきわめて容易。これはクリート保持バネが弱いことの恩恵で、シマノSPDのマルチクリートをさらに自由にした感じ。不意に外れやすいと嫌う人もいるかも。
  4. ステップインはシマノやルックのシステムに慣れているとちょっととまどうかもしれない。「ペダルのこの位置にクリートを導くとはまる」という感覚がややぼんやりしていて、ペダルの上で靴を前方にスライドするといつの間にかはまる感じ。ただしかなり軽くはいるのでもっと慣れればすごく入れやすく感じる可能性はある。
  5. ペダルを踏むのがSPDシューズのゴム部分であるため、インドアトレーナーではゴムの変形する感触がわずかに感じられた。これはパワーロスとして嫌う人もいるかもしれないが、MTBでは特有の足裏にごつごつくる感じを緩和し微振動を吸収してくれそう。屋外のロードバイク実走ではこうした感覚は良くも悪くも感じられなかった。

現時点の総括:踏み面の幅広さからくる安定性と、かかとの動き幅が大きいことによる不安定性が同時に感じられ、すぐには好悪の判断が付かない。Time社のペダルが好きな人なら非常になじみやすいと思う。Timeの欠点であるステップインのしにくさを完全に解消している。


キャンディシリーズにはベアリングやパーツのクオリティに応じていくつかのグレードが設けられています。

注:マニュアルによるとアルミプラットフォームのモデルには、マイクロプラットフォームの高さを調整できる「トレッドコンタクトスリーブ」というスペアパーツが用意されているらしく(別売)、これを使用すればごく簡単にカント調整をペダルの機能として行うことができるかも知れません。


(左:キャンディ1、右:キャンディ2(シルバー))


(左:キャンディ2の精緻なCNC加工アルミ製ウィング。右:キャンディ3(ブルー))


(左:ペダル左右に15〜20mm角の四角い面がみえるが、これが注目の「マイクロプラットフォーム」、右:皇居モーニングライドにテストバイクを持ち出してテスト&ミニ試乗会をしました。)


2)待望の「超小型!」ミニツール、トピーク・ラチェットロケット・ライト

トピーク・ラチェットロケット・ライト ¥2625税込
1/4inchヘックスビット用小型ラチェットハンドルおよびビット各種(2,2.5,3,4,5,6,8mm アレンキー、+ドライバー(No2)、T25トルクス)がナイロン製携帯ケースに収まっています。セット重量103g。

小型超軽量で正確な作業がしやすいミニツールが待望の登場です。常に同じ姿勢で力をかけられるラチェットハンドルはプロメカニックの必携アイテムです。その使いやすさを携帯サイズにうまくまとめたのがこの製品です、今まで市販の超小型ラチェットをいくつも試しましたが、これは重量・頑丈さ・精度どれをとってもほぼ最高です。とくにハンドルは超軽量です。普通の6mmアレンキーが1本50g以上ありますので、いかに軽いかおわかりいただけると思います。


(各種ビットが整理されている。ハンドルは超軽量!)


(柄の先にもビットが付き、ドライバーとして使うことができる。お見事!)

展示会以来ずっと入荷を待っていましたが、さっそく自分青山のサドルバッグにも装備決定しました(笑)。


3)フィジークのサドル特価品入荷!

定番となりロングセラーを続けている高品質サドル「アリオネ」を代表とするフィジークのサドルですが、このほど注目の2モデルが特価でご用意できました。

3−1)MTB用だがロードにも良さそうな「ツンドラ」

フィジーク ツンドラ ブラック 通常価格¥17000税込 在庫のみ特価¥12600(25%オフ)

アリオネのような乗車感覚をMTBでも、と開発されたモデルです。しかし乗った感じはオリジナルのアリオネと少し違います。

  1. アリオネと比べてわずかに太くフラットになったノーズ部分は極端な前乗り状況でも尿道部分に負担がかかりにくいです。ノーズの太さがふとももの動きに干渉する感じはほとんどありませんでした。
  2. 座骨が乗る部分(のヨコ断面)はアリオネよりややフラットで、上からの荷重を支えるような形状です。またプラスチックシェルの剛性がかなり高めにあげてあり、しなりが少ない特徴があります(MTBでのピラーヤグラへの底付き対策だそうです)。これらからくる感触はややハードで、軽量モデルのアリオネCXやアンタレスにちかい感じになっています。

今までのアリオネの感覚に加えて、上記のようなちょっと違ったニュアンスが欲しい方にはとてもいいサドルだと思います。今回特価になることで試してみて頂きやすくなりました。

3−2)深紅のオリジナルアリオネのバーテープセット

フィジーク アリオネ レッドグロッシー バーテープ付き
通常価格¥16500税込
 在庫のみ特価¥14000(15%オフ)

こちらは2010年モデルのアリオネ・バーテープセットです。最新カタログには載っていない仕様ですが、このデザインならばまだまだ欲しい人・探している人がいるはずです。今回特価でぐっとお求めやすくなりました。


4)注目のチェーンオイル"innotech105"使用インプレッション


(写真は小ボトルとノズル)

innotech社 "innotech105"チェーンオイル
100ml(小) ¥1050税込 ・ 200ml(中) ¥1995税込 ・ 500ml(大) ¥4200税込
ノズルブラシ ¥210税込

★当店紹介記事はこちら(別ウィンドウにて)
★メーカーサイトはこちら(英語またはドイツ語。別ウィンドウにて)

サイクルモードで注目を集めた「汚れないチェーンオイル」です。入荷して早速使ってみましたので、まだ使用時間が短いですが初期のインプレッションを掲載します。

4−1)塗布行程

このオイルは今まで付いていたオイルを完全に除去しないと乾燥が遅くなり、所期の安定した性能を発揮しにくいそうなので、まずはチェーンの完全な脱脂をしました。まず車体についた状態で「チェーンクリーナーデバイス」を使用して一度チェンを洗浄し、おおよそのところを清掃します。また車体のギヤ類も古いオイルを除去しておきます。

 次に脱脂用の薬品を用意し、チェンをボトルの中につけ込んでカクテルさながらシェークしました。薬品としては最強の呼び声も高い「ワコーズ・フィルタークリーナー」を今回用意しましたが、環境汚染しないように廃棄するのが難しいので、生分解性のある「フィニッシュライン・エコテック2ディグリーザー」もおすすめです。また今回使ったボトルは500ccのペットボトルだったのですが、細い首からチェンを取り出すのに苦労しました。なにか広口のボトルがあればその方がいいです。

 約10分ほどシェークすると一度きれいに洗ったはずのチェーンなのにクリーナーの青い液体がどす黒く変わり、ボトルの底には銀色のかすのようなものが沈殿しました(おそらくアルミのチェーンリングの削れカスです)。ついで別のボトルに水を入れてチェンをつけ込み、改めてシェークします。フィルタークリーナーは油汚れを乳化して水に溶けやすくするので、水が薄めたミルクのように白くなります。水を取り替えながらこれを3回くらい行うと水が濁らなくなりました。これで洗浄は完了です。

 次にチェンの水分を取り除く必要があります。普通なら1日ぐらい干しておけばいいのでしょうが、すぐ作業したかったのでインソール成型用に使っているトースターで加熱乾燥させてしまいました。

 100度で10分ほど焼くと水分が完全に飛んだようなので、そのままオイルをスプレーしました。スプレーの耐熱性は200度以上あるそうなので、この程度の温度のチェンならばオイルの劣化はまずないでしょう。むしろ高温でオイルが軽くなり細部まで素早く浸透するのを期待しました。

 触っても熱くないぐらいまでさましたところでバイクにチェンを装着して完了です。最初はさらさらのオイルで覆われていたチェン表面が、一晩おくとぬるぬるとしたテフロンコーティングを思わせる手触りに変化していて、走行するのが楽しみです。

4−2)使用インプレッション

塗布後の初走行は45km程度。他にも別の2台の自転車にも塗布しておのおの走行してみた。

  1. こぎはかなり軽く、チェーンノイズも軽快な感じ。だが特殊オイル「クリアドライスライド」(アテネパラリンピックタンデムに使用)ほどカラカラと乾燥したシャープな感じではない。いわば良質のウェットルーブでごく薄く潤滑した感触。
  2. 帰宅後みると、少し塗布しすぎまたはチェン内部に乾ききらないオイルが残っていたようで、かすかに汚れたオイルがチェン外側ににじみ出ていたのでこれをふき取ってみた。このまま注油せずに次回乗ってみるが、どうなるか楽しみ。

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