東京品川・武蔵小山のスポーツバイクショップ、スポーツバイク・ハイロードです。バイクフィッティング、インソール成形、イベント参加などご相談ください! |
|
|
スポーツバイク・ハイロード
「バイクフィットプログラム」
参考〜他のフィッティングとの比較&当店サービスの特色
|
作成2013/07/16 |
1)バイクフィッティングシステムのいろいろ
バイクフィッティングという概念が登場してほぼ30年ほどになるそうですが、現在行われているサービスは身体の観察手法の違いを軸にしていくつかのタイプに分類できます。
- 体格測定のみ行うもの
- 体格の測定値のみからバイクの組立寸法を導き出すもの。きわめて簡便だが身体の柔軟性や動きの癖などは反映できません。オランダの「www.bikefitting.com」(外部サイト。別ウィンドウにて)はその代表です。ほかにも海外ブランドのバイクをカスタムオーダーする場合などに使われている模様です。
- 乗車姿勢で静止して関節角度を計測するもの(分度器使用)
- 乗り手に乗車姿勢を取らせ、身体各部の角度などを関節分度器(ゴニオメーター)で測定します。実際の動きを目視で観察する手順が含まれるのでそうとう内容が充実しますが、測定時に乗り手が静止するので実際に動いている場面での動きを測定することにはなりません。
- (静的(スタティック)フィッティング)
- 上記二つが静的フィッティングと呼ばれています。簡便ですが観察測定時に乗り手の動きを捉えることができないという制約があります。
- 動的(ダイナミック)フィッティング
- 乗車姿勢で実際に動作してもらいながら観察測定するサービスを動的フィッティングと呼びます。実際に動いている状態での関節角度や動きの癖などを測定できるため、飛躍的に内容が充実します。さらにサービスによってはスローモーションや3Dデジタイズといった特殊な手法での動作観察によってより充実した観察が可能です。
2Dと3D(二次元と三次元):動的フィッティングは2Dと3Dの二つのタイプに分かれます。
- 2D方式:カメラ1台の動画や静止画の画像から計測するもの。上下左右の2方向(二次元)のみを扱い、画面の奥行を考慮しません。多くのスポーツ分野で採用されている「ダートフィッシュ」システム(外部サイト。別ウィンドウにて)はこれに該当します。
※横からの撮影と、別途撮影した前後からの撮影画像を合わせて考慮する手法をとっていて”3D”と名乗るシステムも存在します(スペシャライズドのBGフィットがおそらくこの例に相当します)。
- 3D方式:二台以上のカメラからの画像情報を同期処理し、人間の両眼視のように画面の奥行の情報まで取り込む(三次元)計測手法。
※3D計測のうちでもさらに種類があります。
- いわば”レリーフ型”。カメラを2台だけ使い、乗り手の身体の反対側のマーカーは撮影できないタイプ。取得データは奥行きのある浮彫り(レリーフ)のような内容となり、身体左右のデータを取るには撮影を左右個別に行う必要があります。最近著名なリツール(RETUL)(外部サイト。別ウィンドウにて)はこのタイプ。3Dタイプの中では撮影やデータ処理が簡便迅速で現状では実用的です。
- いわば”完全立体型”。カメラを4〜6台同期させて全方位から撮影し、体の反対側のマーカーまですべて一気に撮影するタイプ。完成したデータは完全な立体像となり、真上や真後ろからなど自由に視点を変えて観察できる形式の「スティックピクチャー」(棒線画)で表示することが多いです。ブリヂストン・アンカーラボのフィッティングサービス(当店紹介記事。別ウィンドウにて)や、多くの医療分野・映像制作分野の用いる「モーションキャプチャー」はこのタイプです。カメラの調整(キャリブレーション)やデータ処理が煩雑で時間がかかるので機動性に劣り、また機材コストがかなり高いのが難点です。
- 「慣性式モーションキャプチャー」(いわば「カメラレス型」)。サイクリング分野ではまだ実用化されていませんが、映像・医療分野で使われ始めている技術です。運動する人(アクター)に加速度などの動きを検知するセンサーを複数取付け、センサーの動きの記録から人体の動きを再構成します。カメラの視野に束縛されないので、レース現場など屋外での実際の走行状態を計測するには最適と思われます。現状ではコストがたいへん高く、また精度やバッテリ寿命などサイクリング分野での実用化にはいろいろな課題があります。
このほかにもいろいろな動的計測技術があります。
このように近年のスポーツバイクの世界的なブームに伴って、世界各地で新発想のバイクフィッティング技術が急速に進展しているのが現状です。
2)当店システムの位置づけ
当店の今回のリニューアルでは上記のような最新情勢を踏まえてハイスピードカメラによる2Dダイナミックフィッティングを導入しました。リツールをはじめとする3D機材の導入については自社開発も含め相当検討したのですが今回はタイミングと費用対効果を考えて見送りました(近い将来”完全立体型”ないし慣性式のモーションキャプチャーの低コストかつ簡便な登場を予想しています)。
またスロー動画での動作解析と乗り手に対するプレゼンテーション効果・フィードバック効果はリツールのハイテクシステムに勝るとも劣らない強力なものだということをこれまでのテスト運用で確信しています。
3)当店店主のフィッティング技能
フィッティングの良しあしを最終的に決めるのはフィッター個人個人の技能です。ハイテク測定機材はその手助けをするにすぎません。当店店主はフィッターとしては以下のような経験を積んできました。
- 2002年、他社従業員としてオランダの静的フィッティング「www.bikefitting.com」導入に携わり、主任フィッターを数年勤める。
- 2007年、当店ハイロードを設立。「www.bikefitting.com」を導入、これを組み込んだ当社独自のパッケージとして「バイクフィットプログラム」をサービス提供開始。
- 開店と同時に「シダス・コンフォマーブル」カスタムインソール作成サービスを提供。製作技能は数年前に同社ハイテックセミナー資格取得済み。
- 2009年ごろ、「www.bikefitting.com」のサービスを離れ、独自基準でフィッティングサービスを行う。
- 2012年8月、国内初のリツール(RETUL)資格取得セミナーに参加し、リツール認定フィッターの資格を取得(当店記事。別ウィンドウにて)
- 2013年1月、リツールの発展講習であるTTバイクフィッティング講習を受講、当該資格を取得(当店記事。別ウィンドウにて)
当店のサービスとしてロードバイク販売の都度フィッティングを行っているため、フィッティング経験回数は相当な数に上ります(当店開店後だけでも数百件)。
<ご注意>
「バイクフィットプログラム」各サービスはすべて予約制です。お電話(03-6413-7168)でお問い合わせください。
サイトマップへ
「バイクフィットプログラム」コーナートップへ
「ハイロード」ホームページトップへ
COPYRIGHT AOYAMA, HIROYASU 2007-2013 All rights reserved.
(end of page)